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ルール解説

「今の、なんで退場?」イエローカード2枚と一発退場の違い

自分は長くサッカーをやってきましたが、プレーしていた頃にカードをもらった経験はあまりありませんでした。だから「イエローカード2枚で退場」ということは知っていても、それ以上のことは深く考えたことがなかったんです。

ところが、Jリーグや海外サッカーを観るようになって、何枚もカードが飛び交う試合があることを知りました。「どこからがイエローカードで、どこからがいきなり退場なんだろう?」「退場した後って、どうなるんだろう?」。改めて考えてみると、経験者のはずなのに、うまく説明できないことばかりでした。

そこで調べてみると、知らなかったことがいくつも出てきました。例えば、前の試合でもらったイエローカードは次の試合に持ち越されて、枚数がたまると出場停止になること。しかも、何枚で出場停止になるかは大会によって違うこと。

この記事では、イエローカードとレッドカードの違いから、退場になった後のことまで、試合を観ながらでもサッと確認できるようにまとめました。他のスポーツを観ていて「サッカーの退場ってどういう仕組み?」と気になった方にも、読んでもらえたら嬉しいです。

Q. イエローカードとレッドカードって何が違うの?

簡単に言うと、イエローカードは「警告」、レッドカードは「退場」です。

イエローカードは、主審が選手に「今のプレーはよくないですよ、次は気をつけてください」と注意するためのカードです。イエローカードをもらっても、選手はそのまま試合に出続けられます。

一方のレッドカードは、「このまま試合に出続けることはできません」という合図です。レッドカードを出された選手は、すぐにピッチから出なければいけません。しかも、代わりの選手を入れることはできないので、チームにとってもかなり重い処分です(退場した後のことは、後の見出しで詳しく説明します)。

ちなみに、イエローとレッドのカードは、信号機の「黄色=注意」「赤=止まれ」をヒントに生まれたと言われています。1970年のワールドカップから使われるようになりました。言葉が通じない国同士の試合でも、色を見れば誰でも意味がわかる、というのがカードのいいところです。

Q. どんなプレーでイエローカードが出るの?

イエローカードが出るプレーはルールで細かく決まっていますが、初めての方は大きく3つに分けて覚えておけば大丈夫です。

  • 危ないプレー:相手をケガさせそうな、勢いのあるタックルなど
  • ずるいプレー:相手のチャンスを、ユニフォームを引っ張って止めるなど
  • ルールを守らない態度:審判の判定に、強く文句を言うなど

試合中にイエローカードが出たら、「今のは危なかったのかな?ずるかったのかな?それとも態度かな?」と考えてみてください。それだけで、なぜカードが出たのかがぐっとわかりやすくなります。

Q. なぜイエローカード2枚で退場になるの?

イエローカードは「次は気をつけてね」という注意でした。1枚目で注意を受けたのに、同じ試合の中でまたカードが出るようなプレーをしてしまう。これは「注意を受けても直らなかった」ということになるので、それ以上は試合に出られない、という考え方です。

学校で言うと、先生に1回注意されたのに、また同じようなことをして廊下に出される、というイメージに近いかもしれません。

このとき、主審はまず2枚目のイエローカードを見せてから、続けてレッドカードを出します。 2枚のカードが続けて出るのは、「2回目の警告なので退場です」という意味なんです。

ちなみに、1枚目と2枚目のプレーの種類が同じである必要はありません。例えば、1枚目は危ないタックル、2枚目は審判への抗議でも、同じ試合で2枚もらえば退場になります。

Q. いきなりレッドカードが出るのはどんな時?

イエローカードを1枚ももらっていなくても、一発でレッドカードが出ることがあります。それは、「注意では済まない」くらい重いプレーをしたときです。こちらも大きく3つに分けて覚えておけば大丈夫です。

  • とても危ないプレー:相手に大ケガをさせかねない、激しいタックルなど
  • 相手を叩く・蹴るなどの乱暴な行為:ボールと関係なく、わざと相手に手を出すなど
  • ゴールが決まりそうな大チャンスを、反則で止めること:相手がゴールキーパーと1対1になりそうなところを、後ろから倒すなど

3つ目は、ボールを奪おうとしたプレーかどうかなど、状況によってはイエローカードで済むこともあります。「大チャンスを反則で止めると、一発退場もありうる」くらいに覚えておくと十分です。

また、一発退場に当たるプレーは、VARがチェックする対象の1つでもあります。審判がモニターで映像を確認した後に、イエローカードがレッドカードに変わる、ということもあるんです。

Q. 退場した選手とチームはその後どうなるの?

退場の影響は、その試合の中だけでは終わりません。「その試合」と「次の試合」に分けて見ていきます。

その試合:10人で戦うことになる

退場した選手の代わりに、別の選手を入れることはできません。残りの時間は、1人少ない10人で戦います。守りを固めるために攻撃の選手を下げるなど、監督が作戦を大きく変える場面もよく見られます。

次の試合:出場停止になる

退場した選手は、その大会の次の1試合に出られません。 とても悪質なプレーだった場合は、あとから話し合いで、さらに何試合も出場停止になることもあります。

イエローカードは次の試合に持ち越される

自分が調べていて一番驚いたのが、ここです。退場にならなくても、イエローカードは試合をまたいで数えられていて、たまると次の試合が出場停止になります。これを「累積警告」と言います。

何枚で出場停止になるかは、その大会で1チームが何試合するかによって変わります。

知っておくと役立つポイントはこの2つです。

  • 1試合で2枚もらって退場した場合、その2枚は累積に数えない(次の試合に出られないのは「退場したから」)
  • カードの枚数は大会ごとに数える(リーグ戦のカードが、カップ戦の枚数に足されることはない)

ちなみに、このルールはプロだけのものではありません。高校や大学、社会人の公式戦も、日本サッカー協会の同じルールが基本になっています。自分がプレーしていた公式戦も、実は同じ仕組みで動いていたと知って驚きました。ただ、練習試合や地域の小さな大会では独自のルールがある場合もあるので、気になるときは大会のルール(大会要項)を確認してみてください。

まとめ:退場の仕組みがわかると、試合の見え方が変わる

イエローカードは「次は気をつけてね」という注意で、同じ試合で2回注意されると退場になります。とても危ないプレーや乱暴な行為をすれば、1枚目からいきなりレッドカードが出ることもあります。そして退場すると、その試合は10人で戦い、次の試合にも出られません。

次の試合でカードが出たら、「今のは何枚目だろう?」「次の試合には出られるのかな?」と考えてみてください。カード1枚の重みがわかると、試合の見え方がぐっと変わるはずです。

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