中学までの私は、地元のクラブチームで、GKとして試合に出ていました。レギュラーとして、ゴールの前に立っていたんです。だから、高校でもっと上を目指したいと思いました。そこで選んだのが、県内の強豪校、県ベスト4レベルの高校でした。
結果から言うと、私はそこで、レギュラーを取ることができませんでした。この記事は、そのときの悔しさと、私なりの向き合い方の記録です。同じように、部活で悔しい思いをしている人に、少しでも届けばうれしいです。
自信を持って飛び込んだ場所は、想像以上に高かった
強豪校への進学は、挑戦のつもりでした。中学までレギュラーだったという自信もありました。
でも、入ってみて、驚きました。同い年のGKが、7人いたんです。試合に出られるのは、その中のたった1人。さらに、先輩も、各学年に5人ほどいました。しかも、みんなすごく上手い。
そのなかで、Aチームに入れるGKは、3〜4人だけでした。中学までは「試合に出る側」だった私にとって、ここは、まったく違う世界でした。
部全体の人数も、全国の平均とは大きく違いました。私のいたサッカー部は、各学年に70人。3学年で、210人です。日本サッカー協会の公式データ(2024年度)によると、全国の高校サッカー部は、1チームあたり平均で約40人。私の部は、その5倍あまりの大所帯でした。

毎日がアピールの連続だった
それからの私は、トレーニングから毎日、全力でアピールし続けました。
その結果、私はAチームに上がることができました。ただ、Aチームにいられたのは、1年生のわずかな期間だけでした。
Aチームに上がれなかった時期は、もちろん悔しかったです。でも、それ以上に忘れられないのが、そのあとのことです。
一番悔しかったのは、落とされた自分の弱さ
Aチームから落とされたとき、一番悔しかったのは、誰かに負けたことではありませんでした。落とされてしまった、自分自身への不甲斐なさと弱さでした。
その結果を突きつけられたとき、私は、ひどく自分に落胆しました。いまでも、そのときの気持ちは、はっきり覚えています。
その悔しさを、いちばん強く感じた場面があります。いつも一緒に自主練をしていた、GKのパートナーが、1年生の冬に、Aチームへ昇格したんです。自分は、上がれませんでした。

その後も、私が公式戦で試合に出ることは、一度もありませんでした。周りの選手たちには、完敗でした。
向き合っていたというより、逃げていたに近かった
「その悔しさと、向き合っていましたか?」と聞かれたら、正直、少し違う気がします。
私の感覚は、「逃避」に近いものでした。
悔しさを、じっと見つめるのではなく、頭から消してしまいたかった。そのために、私は、トレーニングをよりハードにしました。食事も、睡眠も、すべてをサッカーのために考えて、サッカーに没入しました。

そうやって悔しさを頭から消すことで、同時に、新しい燃料にしていたんです。向き合い方としては、きれいではなかったかもしれません。
この経験が、いまの私に残したもの
あの日々があったおかげで、私は、課題や困難に強く直面したときに、まず頭で思ったことを、行動に移せるようになりました。
あのころ、悔しさを燃料に、毎日を全力で過ごした経験が、いまの私の土台になっていると感じています。
自信があっても、上には上がいる。でも、だから挑戦する価値がある
この記事でいちばん伝えたいことは、これです。
自信があっても、上には上がいるのが、この世界です。
私は、中学までレギュラーだったからこそ、強豪校に入って、それを痛感しました。でも、それを分かっていて挑戦しないのは、もったいないと思います。
挑戦して、結果として成功しなくても、その過程を全力でやったことは、これからの自分が成長するための、大きな財産になります。私は、レギュラーを取れなかった経験を通して、そう思うようになりました。
まとめ:いま悔しい思いをしているあなたへ
もし、いま、部活で悔しい思いをしているなら、その気持ちは、挑戦した人だけが味わえるものです。
向き合い方は、きれいじゃなくても、大丈夫です。私のように、逃げるように練習に打ち込んだっていい。大切なのは、そのときの自分が、全力でいたこと。その時間は、あとから、きっと自分の力になります。

参考にした資料:
- 日本サッカー協会(JFA)「種別区分別男女区分別登録数集計表(2024年度)」(高体連の登録選手146,216人、チーム数3,682を割って、1チームあたり約40人と計算)
